『隣の家族は青く見える』を見て
『隣の家族は青く見える』の最終回が、先日放送された。
不妊、ステップファミリー、LGBTなど家族のシビアな問題に斬り込みつつ、登場人物全員に愛嬌があって、ほんわかしたドラマだった。
子供を望んで、不妊治療に励むカップル。
子供を望んでいないが、前妻の子が加わって子育てをすることになったカップル。
カミングアウトできずにいたゲイカップル。
こうしたマイノリティなカップルが描かれる一方、大企業に勤める父と専業主婦の母というマジョリティ(だった)なカップルも描かれていたことが良かった。
このマジョリティなカップルも、家庭を顧みることができないことに苦悩し大企業を退職する父、そして子供の受験とインスタ映えする料理のことしか考えられない母の変化が描かれていた。
様々な家族の形があるというメッセージがあることはもちろん、子供を作ることができないことや、ゲイであることなど、ありのままの自分達を受け入れて、家族みんなで協力して生きていこうという姿勢が素敵だった。
その姿勢が、ほんわかした雰囲気に繋がっているのかもしれない。
家族の多様な価値観をメディアが取り上げ、さらに自然体で好印象な形で見せたこのドラマは、もっと評価されて良かったと思う。