「うしろめたさ」に向き合う
久々に良本に出会えた。
刺さった言葉たち。
「知らないうちに目を背け、いろんな理由をつけて不均衡を正当化していることに自覚的になること」
「ぼくらのなかの「うしろめたさ」を起動しやすい状態にすること」
「人との格差に対してわきあがる「うしろめたさ」という自責の感情は、公平さを取り戻す動きを活性化させる」
「市場、社会、国家、いずれも表向きは別の領域にある」
「でも、その分断された領域はちゃんと裏でつながっている」
「そのつながりを表面にあぶり出し、領域を超えることがけっして不当ではないこと、そしてつなげ方によっては、公平さのバランスを取り戻す契機になる」
「利潤や対価といった市場の論理ではなく、他者への贈与として「仕事」をとらえなおす」
「「家族」の役割や範囲を広げてみる」
「「消費」という行為を拡張し、市場の壁を越えて生産者と消費者とのつながりをつくりだす」
「どんな場でどう線をずらすかは、人それぞれだろう」
「あたりまえ」に生きている社会について、新たな発見を与えてくれる本に出会えると嬉しくなる。
社会学や人類学は、やっぱり楽しい。
私も境界線を曖昧にして再構築する人になりたい。